2017年2月6日月曜日

SONYヘッドフォンアンプ TA- ZH1ES

SONYヘッドフォンアンプ TA- ZH1ES
が発売されています。
SONYストア価格 250,000円。
なかなか手の出せる金額ではないですけれど、
その機能には秀逸なものがあります。

・DSD 22.4MHz、PCM 768kHz/32ビットのハイレゾ音源の再生に対応。
今世の中が11.2Mhzを最高値にしている中、
真っ先に倍の周波数(解像度)フォーマットを持ってきました。
これは22.4Mhzのフォーマットが事前にあれば再生できるということです。

DSDリマスタリングエンジン入力された“PCM音源”を11.2MHz相当のDSD信号に変換する。今世に溢れているPCM音源を自動変換するのは11.2Mhzまでな訳ですから、現実には11.2Mhzで聴くことがほとんど となるでしょう。今までの機種ではシステムステレオやVAIO RT等に搭載されていました。しかしDSD 2.8Mhzまでの変換であり、VAIOではその不可が大きく 音飛びもしょっちゅうでした。
TA- ZH1ESは音声デバイスとして独立しているし、
DSPも強化されているでしょうからストレスフリーな再生が期待できます。

DSEE HX
PCM:192Khz 32bit まで拡張できる“アップスケーリング” 機能。
専用DSPを左右チャンネルで 2機用意している点が良いです。
あくまでDSEE HXですが最終アナログ出力段(DAコンバーター)でも
2機あれば良いのですが 多分そうではないですね。
Astell & Kern のAK380や Technics のSU-R1 などの最高機種では、
DSP 2機搭載のDA出力で左右セパレートの鮮明さが感じられます。
2機ある音の余裕さがTA- ZH1ESでも期待できます。

◾️アップスケーリングとアップコンバートについて:
SONYがアップスケーリングという言い方をしていて、
KORG AudioGate ではアップコンバートと言っています。
単なる言葉の使い方に過ぎないのですが、
SONYの説明によれば
前者:低解像度 →高解像にデータを穴埋めして補正する。
と読み取れます。
後者:低解像度 →高解像にデータを穴埋することなくただ変換する。
(AudioGateアップコンバートは音質補正は無いとKORG社員さんの言質あり。)
だとすると、
SONYでアップコンバートにあたるのは、
DSDリマスタリングエンジということになります。
アップコンバートは音質補正は無いものの
DA変換時のジッターノイズ低減に効果があります。



φ4.4mmのバランス出力端子
ヘッドフォンアンプだけに最新規格のコネクタ端子を搭載してきました。
個人的には将来性があると思っていて、
バランス出力に魅力を感じる人たちは、
ヘッドフォンにおいてもバランス受けしたいと考えます。
ところが今までのφ2.5mm端子では自作がしづらいのです。(小さいから)
対応のDAPデバイスが今後普及してくれればと祈る規格です。

・再生周波数 4Hz-200kHz
これも文句の付け所がありません。DSD22.4Mhz 対応ですから、
当然といえば当然かもしれません。

さて惜しむらくは
TA- ZH1ESは“ヘッドフォンアンプ”だということ。
そのまま大型スピーカーに主力できるほどのパワーはありません。
バランス :1.2W + 1.2W 
したがってパワーアンプを通さなければならないのですが、
アナログ受けで高品質なパワーアンプを用意しなければいけません。
そこで現状のオーディオ計画は以下!